アリゾナ州のコントレラス山火事は先週末にキットピーク国立天文台に到達したが、施設の建物の一部は破壊されたものの、天文台の望遠鏡は被害を免れた模様だ。
金曜日、アリゾナ州ツーソン近郊の山岳地帯にある天文学研究施設、キットピーク国立天文台の望遠鏡にコントレラス山火事が迫る中、世界中の天文学者たちは息を呑んだ。国立科学財団の国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)が運営するこの天文台には、ヒルトナー2.4メートル望遠鏡、マグロウヒル1.3メートル望遠鏡、超長基線アレイ(VLA)、そしてアリゾナ大学12メートル望遠鏡の4つの望遠鏡が設置されている。

NOIRLabの職員は、6月18日のツイートによると、遠くから敷地を視察し、「すべての物理科学観測施設の構造物がまだ残っている」ことを確認できた。NOIRLabが昨日発表した最新のプレスリリースによると、6月17日に非科学的な建物4棟(一部は寮)が焼失したという。NOIRLabが共有した画像では、望遠鏡ドームは無傷のように見える。しかし、キットピーク山はまだ火の手が落ちておらず、NOIRLabは近隣地域で火災がまだ続いていると報告している。
「キットピーク国立天文台とその周辺では、依然として消火活動が続いています」と、NOIRLabは6月20日のプレスリリースで述べています。「被害状況評価チームを派遣し、望遠鏡の状態を確認するために天文台を訪問することはまだできていません。天文台全体は依然として危険すぎると考えられており、消防隊のみ立ち入り可能です。」
コントレラス山火事は、6月11日にトホノ・オオダム族の土地で落雷により火災が発生して以来、猛威を振るっています。この地域は山岳地帯で強風が吹き荒れているため、消火活動は困難を極めています。土地管理局のケビン・ウィルソン氏による6月20日の活動報告時点で、コントレラス山火事は20,361エーカーを焼失しました。アリゾナ緊急情報ネットワークによると、6月19日時点で鎮火率は40%に達し、350名以上の人員が消火活動を継続しています。