LGが発言権を握れば、テレビのディスプレイはすぐにフレキシブルになるだろう

LGが発言権を握れば、テレビのディスプレイはすぐにフレキシブルになるだろう

LGは常に奇抜なディスプレイ技術の限界に挑戦し続けており、巻き取り式テレビに留まりません。今週、同社は65インチ、4K対応の折り曲げ可能なOLEDテレビを発表しました。その見た目は実に魅力的ですが、この革新が消費者に届くまでには、どれほどのコストがかかるかを考えれば、その差は歴然としています。

曲面テレビ自体は目新しいものではありませんが、このテレビには特別な仕掛けがあります。最大1000度まで曲率を調整できるのです。これは、観る映画やゲームによっては便利かもしれません。曲面テレビは、かつて考えられていたほど人気が​​衰えていないようです。画面の真ん中に座らないと没入感は薄れるものの、平面にも曲面にもできるテレビがあれば、一人で映画を楽しむ人にも、家族で映画を楽しむ人にも、どちらにもぴったりです。

スクリーンショット: LG
スクリーンショット: LG

LGはSID(Society for Information Display)ディスプレイウィーク2020で折りたたみ式OLEDタブレットも披露しましたが、正直言って、同社が発表したディスプレイの中では最も印象に残るものではありませんでした。LGのタブレットは現在、ヒンジで接続された2つの画面を備えており、タブレットとしてもノートパソコンとしても使用できる汎用性を備えています。しかし、タッチスクリーンキーボードは一般的に物理キーボードほど反応が良くなく、これは現在市場に出回っている2in1の多様さからも明らかです。ほとんどの人は、タッチスクリーンキーボードで入力するにはタイピング速度を落とさなければならないと感じるでしょう。

しかし、この折りたたみ式OLEDタブレットの優れた点の一つは、下部ベゼルを囲むように配置した通知バーです。タブレットがスリープモード(蓋を閉じた状態)の時でもこのバーがアクティブのままになるかどうかは不明ですが、通知がバーを通して見えるようになるのは確かに便利です。

しかし、LGが発表した最もクールなものの一つは、まるでSF小説から飛び出してきたかのような透明なOLEDタッチスクリーンディスプレイでした。LGのビデオでは、このディスプレイの一つがクローゼットの中に設置されています。クローゼットのドア自体がディスプレイなのかどうかは定かではありませんが、いずれにせよディスプレイは実際の物体の上に情報を表示しています。スマートフォンのウィジェットと同じように操作できます。例えば、服装に合わせて靴を選ぶ際に、リアルタイムの天気情報を確認することも可能です。もちろん、スマートフォンで天気予報を見ることもできますが、クローゼットの中に透明なディスプレイを設置するほどインパクトのあるものではありませんよね?

スクリーンショット: LG
スクリーンショット: LG

それから、LGがCES 2020で展示していた巻き取り式OLEDディスプレイもありました。あれは巻き上げ式でしたが、こちらは巻き下げ式なので天井に取り付けることができ、テレビ用のスタンドや従来の壁掛け金具を購入する必要がありません。『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』でマーティのお母さんがテレビ画面を巻き上げるシーンを初めて見て以来(プロジェクタースクリーンに近いものでしたが)、ずっとこんなテレビが欲しかったんです。巻き上げ式が6万ドルもするなら、巻き下げ式も同じくらいの価格になるんじゃないかな。いつか実現するかもしれませんね。

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