フランシス・フォード・コッポラ監督が映画製作者のために設計した新しいホテルを覗いてみよう

フランシス・フォード・コッポラ監督が映画製作者のために設計した新しいホテルを覗いてみよう

1億2000万ドルもの私財を投じた『メガロポリス』。「クレイジーすぎる」と評され、ジョン・ヴォイト演じる主人公が自分の勃起したペニスを賞賛する長いシーンがあると報じられている本作だが、巨匠フランシス・フォード・コッポラは現状に甘んじることなく、次なる大冒険へと突き進んでいる。映画製作者専用ホテルの開業だ。

ジョージア州ピーチツリーシティにあるオール・ムービー・ホテルは、27室の客室と「最先端のポストプロダクション設備を備えたホテルで、映画製作者たちが作品を編集、完成させ、披露するための共同作業環境を育んでいます」とコッポラのウェブサイトには記されている。ホテルには小劇場も併設されているため、おそらく時折映画鑑賞を楽しむこともできるだろう。7月25日に一般公開されるオール・ムービー・ホテルは、コッポラが既に展開するホテルネットワーク「ザ・ファミリー・コッポラ・ハイダウェイズ」の一部で、現在ベリーズ、グアテマラ、アルゼンチン、イタリアにも拠点を置いている。

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© スクリーンショット/thefamilycoppolahideaways.com

「『メガロポリス』の撮影中に2年間滞在し、ピーチツリー・シティに恋に落ちました」とコッポラは自身のウェブサイトに記している。「映画製作者や映画愛好家、そして世界中のハイダウェイのゲストの皆様に、この新しい隠れ家を楽しんでいただき、また、仕事の真っ最中の映画製作者と交流していただける、他に類を見ない場所をここに作りました!」

言い換えれば、映画製作者でなくてもコッポラの新しいホテルに宿泊でき、彼の言うように、そこに滞在する監督やスタッフと交流することもできるようだ。

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© スクリーンショット/thefamilycoppolahideaways.com

映画制作に興味のある方のために、このホテルには映画制作に必要な設備が充実しています。例えば、制作・音響編集用の個室を備えた「編集棟」や、上映会にも利用できるシアターなどがあります。コップラのウェブサイトによると、このホテルには「追加のイーサネットパッチベイがあり、ローカライズされたサーバーを設置して、ホテル内のすべての客室/スイートにポートアウトできます」とのことです。

この映画監督の新たなビジネスは、映画『メガロポリス』の監督時代に培われたものと思われる。「映画のことを考えたくない時は、このホテルのことを考えていた。ホテルのことを考えたくない時は、映画のことを考えていた」と、コッポラ監督はホテルのプロモーションビデオの中で語っている。

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© スクリーンショット/thefamilycoppolahideaways.com

コッポラは、控えめに言っても型破りなビジネスマンだ。『ゴッドファーザー』三部作や『地獄の黙示録』といったアメリカ映画の巨匠監督は、自らの道を進むことを決してためらわなかった。家族経営のワイナリーやホテルに加え、コッポラはこれまでに大麻会社、文芸誌、レストラン&カフェ、リゾートなどを立ち上げてきた。前述の通り、最新作『メガロポリス』も自費で制作された作品で、観客と批評家の評価は二分されているが、コッポラ同様、紛れもなく独創的な作品である。

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