H3ロケットは、打ち上げが最後の瞬間に中止された後、地上に留まっている。地上管制官によると、メインエンジンは点火したものの、固体ロケットブースターは点火しなかったという。原因はまだ明らかになっておらず、JAXAが打ち上げを再開する時期も未定だ。
JAXAの最新情報によると、「自動カウントダウン操作中に、第1段システムに異常が見つかり、SRB-3への点火信号が送信されなかった」とのことです。この件についてはさらなる詳細が明らかになるのを待っていますが、状況は芳しくありません。
詳細がわかり次第、このストーリーを更新していきます。
オリジナル記事は以下の通りです。
計画通りに進めば、H3中型ロケットは、2月16日(木)午後8時37分(米国東部標準時)(2月17日(金)午前10時37分、日本時間)から7分間の短い打ち上げ時間内に打ち上げられる予定です。JAXAによる打ち上げの様子は、下記のライブストリームで視聴可能で、午後7時45分(米国東部標準時)(日本時間金曜日午前9時45分)から放送される予定です。
これにより、JAXAがプロジェクトを承認した2013年から事実上始まっていたカウントダウンが、木を叩いて終わることになる。ロケットの新型LE-9エンジンの点火は、種子島宇宙センター全体に響き渡るであろう安堵のため息をかろうじてかき消す程度だろう。ロケットは2020年に打ち上げられる予定だったが、エンジンの試験で深刻な問題が発覚し、一連の遅延のきっかけとなった。願わくば今日中に終わることを願っている。
これは飛行試験であるにもかかわらず、H3は4トンのペイロードである「だいち3号」としても知られる先進地球観測衛星ALOS-3の打ち上げを試みる。
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H3ロケットは日本にとって重要なロケットです。SpaceXのFalcon 9には及びませんが、それ以上のものは他にありません。JAXAは、この完全使い捨てロケットを主力ロケットとして、そして日本が宇宙に継続的にアクセスするための手段として位置付けています。JAXAのH-IIAロケットとH-IIBロケットの後継機となるH3は、柔軟性、信頼性、そしてコストパフォーマンスという3つの設計の柱の上に成り立っています。JAXAは三菱重工業と提携し、次世代ロケットの設計・製造を行いました。

今後20年間、毎年6機のH3ミッションを打ち上げる計画で、打ち上げ価格は約3,800万ドル(50億円)からとなっています。これは、ライドシェアミッションへの参加を希望する人々を含む、官民双方の顧客にとって魅力的なものとなるはずです。JAXAは、このロケットを月への貨物輸送手段として活用したいと考えています。これには、計画中の月面宇宙ステーション「ゲートウェイ」のコンポーネントも含まれます。また、このロケットは高度なモジュール化設計を採用しており、4つの異なる飛行形態があり、さらに新たな形態も計画されています。
二段式完全液体燃料ロケットは、水素と酸素の混合燃料で稼働します。また、革新的なエキスパンダーブリードサイクルエンジンを搭載しています。このタイプのエンジンでは、高温のガスの一部をブリードアウトさせ、エンジン自体の冷却に利用することで、過熱を防止します。これが「ブリードサイクル」という用語の由来です。全体として、エキスパンダーブリードサイクルエンジンは、非常に効率的で信頼性が高く、強力なエンジンです。
日本の次世代宇宙飛行は本日中に始まる予定ですが、打ち上げや展開の成功は保証されていません。宇宙は難しいものです。インド宇宙研究機関(ISRO)に聞いてみてください。同機関は最近、小型衛星打ち上げ機(SLS)の2度目の試みで打ち上げに成功しました。
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