iPhone のデフォルトの検索エンジンになる価値はどれくらいあるでしょうか?
年間180億ドルから200億ドルの間。バーンスタインのアナリストによると、これはGoogleがトップの座を維持するためにAppleに支払っている金額であり、iPhoneメーカーの年間営業利益の約15%に相当する。
バーンスタインのアナリストは、The Register紙が最初に報じたように、司法省によるGoogleに対する反トラスト訴訟におけるAppleのエクスポージャーを調査している。この訴訟の主要な関心領域の一つは、情報サービス契約(ISA)に基づいて分類される、Appleへの支払いである。
「連邦裁判所がグーグルに不利な判決を下し、アップルとの検索契約の終了を強制する可能性があると我々は考えている」とバーンスタインの報告書は述べている。
グーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は2007年、Safariとの提携が世間から不評だったことに懸念を表明した。「ブラウザの唯一のプロバイダーであることは、ユーザーエクスペリエンスが良いとは思えないし、世間的にも良いことではない」と、この訴訟で明らかになった共同創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏への電子メールでピチャイ氏は述べている。

司法省の主任訴訟担当官ケネス・ディンツァー氏は、GoogleのISA支払額は100億ドルを超えると推定している。正確な金額は非公開とされているものの、180億ドルから200億ドルという推定額は、新たな規模を示唆している。GoogleがAndroidに同様の優先付けのために支払っている金額は言うまでもない。
ロイター通信によると、グーグルの反論は、グーグルの競争優位性はユーザーがライバルより自社のサービスを好んでいるためだと主張しているが、ディンツァー氏はこれらのデフォルト設定が強力だと主張している。
Appleは上記の支払いの受取人ではあるものの、Googleの独占禁止法訴訟でどれだけの損失を被るかは不明です。「重要なのは、裁判にかけられているのはAppleではなくGoogleであり、Appleは(理論上は)別の検索エンジンと提携してデフォルト検索エンジンとなる(あるいは米国以外ではGoogleとの契約を維持する)可能性がある」とバーンスタインのレポートは述べています。