映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が興行収入記録を更新している今こそ、80年代と90年代のセガの黄金時代を振り返る絶好の機会です。しかし、家庭用ゲーム機に焦点を当てるのではなく、セガの象徴的なライドオン型アーケードマシンを深く掘り下げた新刊書が登場。6機種の傑作機の精巧な飛び出すペーパークラフトも収録されています。
あの活発な青いハリネズミ以外にも、第二次世界大戦中に軍事基地にコイン式アミューズメントマシンを販売するサービスゲームズという会社として創業したセガは、初代マスターシステムやメガドライブなど、任天堂と熾烈な戦いを繰り広げたゲーム機で最もよく知られているでしょう。セガは健闘し、記憶に残るゲームをいくつかリリースしましたが、ドリームキャストが登場した頃には、任天堂がそれまでのゲーム機戦争で勝利を収めていたことは明らかでした。
しかし、ビデオゲーム市場においてセガが圧倒的なシェアを誇っていた分野の一つがアーケードゲームでした。アーケードゲームを覚えている方は、アーケードゲーム機で遊ぶために列に並んだ時のことを思い出してみてください。おそらく、セガのライドオンゲームだったはずです。

正式名称は「セガ体感ゲーム」(「体感ゲーム」)で、これらのアーケードマシンはシミュレーターのような動きと、戦闘機のコックピットやプレイヤーが実際に乗り込めるレーシングバイクを再現した筐体でゲーム体験を向上させました。Read-Only Memoryの新刊『セガアーケード:ポップアップヒストリー』は、セガを代表する6機種のアーケードマシン(スペースハリアー、アフターバーナー、ハングオン、アウトラン、サンダーブレード、パワードリフト)の開発を詳しく解説し、ヘレン・フリエルとカム・タンがデザインした各マシンの3Dポップアップペーパークラフトレプリカも掲載しています。

素晴らしく精巧なポップアップのためだけに45ドルも払う覚悟があるなら、誰もあなたを非難しません。ポップアップブックは、これからもずっと、書籍の最高の形態であり続けるでしょう。しかし、それだけではありません。ゲームライターのキース・スチュアートが執筆したこのハードカバー版には、開発者兼エンジニアの鈴木裕氏をはじめとするセガ社員による寄稿も収録されています。鈴木氏は、これらのゲームの多くを世に送り出した人物であり、アーケードが廃れるまでセガがアーケード市場を席巻できた理由について、新たな洞察を共有しています。