コリン・ファレルは、あなたが観たのと同じくらい、あのペンギンの最終シーンの撮影を嫌っていた

コリン・ファレルは、あなたが観たのと同じくらい、あのペンギンの最終シーンの撮影を嫌っていた

『ペンギン』の最終回は、コミック原作のテレビドラマシリーズとしての地位を確固たるものにしつつも 、数々の紆余曲折を経た。しかし、主演のコリン・ファレルが苦難の日々を過ごしたことは、驚くべきことではないかもしれない。今回は、悲惨な結末を迎えるために義肢は不要だった。むしろ、シリーズ屈指のダークな瞬間に立ち向かわなければならないという、純粋な恐怖が、このドラマを苦しめたのだ。

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もちろん、オズが冷酷な計算をし、ライバルたちが自分の側近を利用して自分を陥れるのを阻止するには、哀れな若いヴィックを素手で容赦なく絞め殺さなければならないと考えた瞬間だ。これは、バットマンにおけるオズの解釈を、映画の中では愛想が良く、それでいて卑劣なギャングから、まさに恐怖の化身へと変貌させた、番組中の数々の瞬間の一つである。ファレル監督は、最後の瞬間まで、この変貌に心の底から抵抗しようとしていたようだ。

「コリンという私の全身が、それに抵抗しました。なぜなら、どんなに暗いキャラクターを演じていても、観客の愛情を取り戻すことは不可能だという現実をどれだけ受け入れていても、心のどこかで観客に自分が償えるという考えを受け入れてほしいと願う自分がいるからです」と、ファレルは最近、最終話でのヴィックの死に衝撃を受けたことについてColliderに語った。「どんなに暗いキャラクターを演じていても、観客に少しでも人間らしさが残っているかもしれない、適切なタイミングで、よく書かれたシーンで適切な行動をとれば償えるかもしれないと感じてもらいたいものです。でも、第8話の終わりには、もうそれが可能かどうか分かりません。ですから、あのシーンで表現されているような、ある種の残酷さの深さをもって、あのキャラクターを体現し、心理的にあのレベルの結末を迎えることになると分かっていたので、本当に大変でした」

ファレルは最初から、  『ペンギン』がオズが『バットマン』で見せたような男らしさを 、長らく製作が続けられていた『バットマン Part II』での復帰を前に完全に打ち砕くことを決めていた。しかし、レンジー・フェリスとほぼ1年を共に過ごし、製作最終日を迎えたファレルは、 フィクションと現実を区別するのが難しくなっていた。

「あの夜、撮影現場ではほとんど会話がなかった。自分たちがどこにいるか分かっていた。水辺の石板に座っていたんだ」とファレルは続けた。「役者としてのセリフは分かっていたし、ただ現場に行ってテイクを撮り、必要なアングルを全部やった。でも、本当に嫌だった。あのシーンが嫌だった。本当に。本当に腹が立った。演じている時は、どう思う?観ている時にどう感じてほしいかって感じだった。気持ち悪くて、残酷で、完全に狂ってると感じて、まるでオズが後戻りできない地点に達してしまったかのようだった」

「夜に家に持ち帰ると、大変なことになりました。その夜はワイヤーブラシでシャワーを浴びなければなりませんでした」と彼は締めくくった。

ファレルはひどく落胆しているものの、最終回への圧倒的な好意的な反応を見て、今週シャワーを浴びるときに、少しだけ丁寧に体を洗う必要がなくなるかもしれないと期待している。『ペンギン』は現在Maxで全編配信中。

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