電動スクーターレースで顔が溶けたり削れたりする?

電動スクーターレースで顔が溶けたり削れたりする?

速く走れる乗り物なら、当然レースに出る人はいるでしょう。ボート、飛行機、バイクなど、考えられるほぼあらゆる乗り物でレースリーグが存在します。来年は、eSkootrチャンピオンシップで各レーサーの乗り物が決定し、電動スクーターも参戦します。

eSCと共同開発したイタリア企業YCOMが開発したS1-X eSkooterは、多くの都市の中心部で見かけるレンタル電動スクーターと見た目はそれほど変わりません。しかし、重量は77ポンド(約33kg)あり、たとえ最高の空力性能を提供するカーボンファイバー製のシャーシを備えていても、オフィスへの通勤時に階段を上るのは大変です。その車体の下には、前後のサスペンション部品と、2つの6kW電動モーターが隠されています。これらのモーターは、特殊なトルク伝達システムによって、常に両輪に均等に動力が配分されます。

電源は1.5kWhのリチウムバッテリーですが、YCOMはS1-Xが1回の充電でどれくらい走行できるかについて詳細を明らかにしていません。Limeなどの企業がレンタルしている電動スクーターは、充電なしで20マイル以上走行できますが、S1-Xには一時的なアドバンテージを求めるライダー向けのカスタムブーストモードが搭載されていることを考えると、S1-Xの航続距離はLimeのような企業には遠く及ばないでしょう。しかし、実際にゴールラインを越えるつもりなら、このブーストモードは控えめに使う必要があるでしょう。

画像: eSkootr チャンピオンシップ
画像: eSkootr チャンピオンシップ

S1-Xのテストは16人のライダーで行われ、スクーターの出力は70%に制限されていますが、2022年に公式レースが開催されると、これらの二輪車は直線で時速60マイルを超える速度に達すると予想されています。

レース中のバイクの最高速度が時速200マイル(約320キロ)を超えることを考えると、それほど速くないように思えるかもしれません。しかし、これらのレーサーはレース中ずっと立ちっぱなしなので、タイトコーナーへの55度の傾斜はさらに過酷なものとなります。出力を抑えたテスト走行中でさえ、ライダーたちはレース後に極度の疲労を感じたと報告しています。電動スクーターレースというとパロディのように聞こえますが、優勝を狙うには、実際には非常に体力に優れた選手が求められます。

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