毎年全米の河岸の健全性評価を発表している環境保護団体によると、2022年にアメリカで最も絶滅の危機に瀕している川という不名誉な称号を得たのは、かつて強大だったコロラド川だ。
干ばつ、汚染、そして過剰な取水に悩まされてきたこの巨大水路は、ロサンゼルス、デンバー、ソルトレイクシティといったアメリカ西部の主要都市の一部を支えている。また、4,000万人以上の人々に飲料水を供給し、西部全体で約260億ドルのレクリエーション支出と数十万人の雇用を生み出していると、アメリカン・リバーズが毎年発表している河川健康評価報告書の著者らは記している。
研究で使用された地図は、20以上の州が絶滅の危機に瀕した河川の流域に位置していることを強調している。

「気候変動による気温上昇と干ばつ、そして時代遅れの河川管理と限られた水資源の過剰配分によって、これらすべてが危険にさらされている」と報告書は説明している。「すべてが健全なコロラド川の流れにかかっていることを考えると、破綻は到底許されない」
コロラド川はパウエル湖とミード湖の両方に流れ込んでいます。この2つの貯水池は、歴史的な大干ばつにより水位が記録的な低水準に陥っており、この地域の何百万人もの人々の飲料水へのアクセスが脅かされています。この研究では、この川沿いには複数の部族国家があり、水源に依存していることも指摘されています。これらのコミュニティの多くは「近代的な水道インフラ」にアクセスできないため、歴史的な低水位は、部族コミュニティにとって、既に深刻な公衆衛生問題となっている以上に深刻な問題となる可能性があります。
報告書によると、他の河川も工業用水の使用や汚染による問題に直面している。リストに載っている河川の一つ、スネーク川には4つのダムがある。人工ダムは地域の生態系を劇的に変え、もはや健全なサケの個体群を支えられなくなっている。
アメリカン・リバーズは報告書に加え、温暖化と干ばつ発生リスクが高まる世界において、住民と産業をより効果的に保護するために、河川と水利用を管理するための戦略リストも発表しました。主要な提案の一つは、気候変動や危機に瀕する河川に依存する脆弱な人々を考慮して構築されていない現在の水管理システムを更新することです。河川改善戦略には、魚類の河川通過を可能にする改修や、近隣の灌漑システムの改善も含まれています。