ドローンを使って空中に巨大な長時間露光の光の絵画を描くアーティスト

ドローンを使って空中に巨大な長時間露光の光の絵画を描くアーティスト

何千機もの光るドローンが夜空に精巧なアニメーションライトショーを演出する映像を、私たちはもう見ていて「うわぁー!」とか「うっとり」といった感嘆の声を漏らしたことがあるだろう。しかし、アーティストのフロド・アルバレスは、それとは異なるアプローチを考案した。事前にプログラムされた数機のドローンを使い、長時間露光で巨大な光の絵画を制作したのだ。

通常、この種の画像は、シャッターを長時間開いたままカメラの前に立ち、LEDライトのワンドを振り回したり、明るい色の懐中電灯を使って空中にイメージを描き出すことで作成されます。そのイメージはカメラのセンサーにしか見えません。描く人は前のストロークを見ることができないため、作品の精度は低く、結果としてライトペインティングは美術作品というより落書きに近いものになります。

GIF: YouTube - Children Of Darklight TV - ライトペインティングチャンネル
GIF: YouTube – Children Of Darklight TV – ライトペインティングチャンネル

ドローンはライトショーで複雑なリアルタイムアニメーションを制作できることがこれまで何度も実証されてきたように、飛行経路は精密に制御・事前プログラム可能です。そこでアルバレスは、ドローンを用いたライトショー制作を専門とするマドリード拠点のUMILES entertainment社と提携しました。このプロジェクトでは、わずか5機のドローンで、ボールを蹴ろうとするサッカー選手の映像を作成しました。各ドローンは特定の位置に飛行し、LEDライトを点灯させた後、オリンパスOM-D E-M1 Mark IIカメラとオリンパス7-14mm f/2.8 Proレンズを装着して、事前に設定された飛行パターンで飛行しました。

PetaPixelによると、ドローンのバッテリー寿命が限られていたことと、パンデミックの影響で午後11時に外出禁止令が出されていたため、チームは空が十分に暗くなって長時間露光で白飛びしない状態になるまで、わずか4回しか撮影できなかったという。画像のスケールが大きかったため、ライトペインティングを限られた時間内に完成させるため、複数のドローンを使用し、それぞれがサッカー選手の体の一部だけを撮影する必要があった。しかし、適切な計画を立てれば、1台のドローンだけでそれほど野心的ではないライトペインティングを作成できるはずなので、これがアマチュアでも再現できる新しい写真撮影のトレンドの始まりとなることを期待したい。

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