SpaceX、大規模な軌道投入で野心的な2023年をスタート

SpaceX、大規模な軌道投入で野心的な2023年をスタート

スペースXの6回目の専用ライドシェアミッションは火曜日、フロリダの発射台から打ち上げられ、なんと114機のペイロードを低地球軌道に送り込んだ。同社は年間100回の軌道打ち上げを目指しており、これは2023年に向けた明るいスタートと言える。

トランスポーター6号の相乗りミッションは、火曜日の朝、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地のスペース・ローンチ・コンプレックス40からスペースX社のファルコン9ロケットが打ち上げられ、打ち上げられました。第1段ブースターは約8分後に基地に戻り、15回目の垂直着陸に成功しました。同社によると、これはブースター再利用率の記録に並ぶ数字です。

これは同社にとって2番目に大きな単一の展開であり、最大の展開は2021年1月のトランスポーター1ミッションで打ち上げられた143基の衛星である。また、これはスペースXにとって200回目の成功した打ち上げであり、6回目の専用ライドシェアミッションでもある。

ブースターB1060-15が15回目の打ち上げと垂直着陸を成功させ、記録を更新した。
ブースターB1060-15が15回目の打ち上げと垂直着陸を行い、記録を更新した。写真:SpaceX

このミッションに含まれる114個のペイロードは、82回の展開に渡って展開される予定で、そのうち78個は既に確認されています。SpaceXはツイートで、「残りのペイロードに関するデータの確認は継続中ですが、お客様からペイロードの状況に関する追加情報の提供を受けるまでには、しばらく時間がかかる可能性があります」と述べています。これらの継続的な展開は、複数のサードパーティ製スペースタグによって行われています。トランスポーター6のペイロードには、手のひらに収まるほどの超小型衛星から、220ポンド(約100kg)を超える超小型衛星までが含まれます。

Vigoride-5の分離を確認しました!@SpaceX、ありがとう! pic.twitter.com/4c6rmwph6z

— MOMENTUS (@momentusspace) 2023年1月3日

Teslaratiの報道によると、このミッションには4機の宇宙タグが投入されました。Launcher社のOrbiter、Epic Aerospace社のCHIMERA、Momentus Space社のVigoride、そしてD-Orbit IONの2機です。OrbiterとCHIMERAの宇宙タグは現在、最初のミッションを実行中です。衛星を高軌道に運ぶ宇宙タグは、新たなトレンドの一つです。衛星会社は、Falcon 9の打ち上げコストの低さを活用しながら、静止軌道(GEO)や月といった高軌道、さらには月よりもさらに遠くまで宇宙船を送ることができます。

このミッションには、地球観測衛星「Planet SuperDove」34機が投入され、同社の現在の衛星群200機に加わりました。フランスのスタートアップ企業であるG​​amaは、初のソーラーセイル試作機「Gama Alpha」を宇宙に送り出しました。Satellogic、Open Cosmos、Alba Orbital、Skykraft、EOS Data Analyticsなど、多くの企業がこのライドシェア・ミッションに参加しました。

打ち上げまであと数時間。今後数週間はこんな感じで順次打ち上げていきます。#space #solarsail #spacex #solarsailing #GamaAlpha@CNES @cmacgm @SpaceX pic.twitter.com/1GGhR1f86D

— ガマ(@gamaspace)2023年1月3日

SpaceXは2022年に新記録を樹立し、年間61回の軌道打ち上げを達成しました。これらの打ち上げは、1回を除いてすべてFalcon 9ロケットによって行われ、唯一の例外はFalcon Heavyの打ち上げでした。同社のCEOであるイーロン・マスク氏は、SpaceXは2023年に100回の打ち上げを目指すと述べました。そのためには、週2回のペースで作業を行う必要があります。世界の他のほぼすべての打ち上げプロバイダーにとって、これはまだ不可能なことですが、SpaceXは信頼性が高く再利用可能なFalcon 9ロケットのおかげで、このような打ち上げ頻度を実現しています。

SpaceXの打ち上げ計画は実に多忙で、今月後半には注目すべき打ち上げがいくつか予定されています。1月8日にはOneWebのインターネット衛星の打ち上げが予定されており、米国宇宙軍のミッション2件(うち1件はファルコン・ヘビーを使用)もその1つです。さらに年内に目を向けると、民間宇宙船「ポラリス・ドーン」の打ち上げや、スターシップの初軌道投入の可能性も控えています。マスク氏自身と同様に、SpaceXは2023年に多くのメディアの注目を集めることになりそうです。

続き:SpaceX、ISSに取り残された3人の宇宙飛行士の帰還を支援する可能性

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