スウェーデンの電子機器メーカー Teenage Engineering は、ホリデーシーズンに間に合うように、魅力的なレトロな美学を備えたお買い得価格のサンプラー、EP-133 KO II という新製品を発表しました。
名前の通り、KO IIは、同社のPocket Operatorシリーズで人気のサンプラーPO-33 KOのパワーアップした後継機です。初代KOは、プロレベルのサンプリング機能を驚くほどコンパクトな筐体に凝縮し、エフェクト、シーケンサー、そしてエフェクトオプションまでも備えた、小さな革命でした。KO IIは、前モデルの素晴らしさをすべて継承し、同社の特徴である遊び心と親しみやすさを兼ね備えたデザインを忠実に再現した、充実したパッケージへと進化を遂げています。本格的な音楽制作にも十分対応できる本格的なルックスでありながら、誰でも手軽に演奏を始められるシンプルさも兼ね備えています。

Teenage Engineeringの優れた製品群と同様に、この楽器もおもちゃと本格的な楽器の中間に位置します。しかも価格はわずか299ドルで、衝動買いの限界ギリギリのところにあります。
KO IIは、あらゆるソースから最大99個のサンプル(ステレオ!)をロードでき、10個の圧力/ベロシティ対応パッドで自動的に個々のパートに分割して演奏できます。ピッチ補正、フィルター、エフェクト、タイム調整など、様々な機能を使ってサンプルを微調整できます。完全に刷新されたシーケンサーに加え、12ボイスポリフォニーまたはステレオ6ボイスの複雑なアレンジメントを構築できる本格的なDAWも搭載しています。KO IIのパラメータはMIDI経由でプログラムおよびコントロール可能です。

KO IIの真価は、サンプルからわずか数キー操作で即座に音楽的な満足感を得られるよう設計された、全く新しいワークフローにあります。美しいフルカラーディスプレイは、曲の再生やデバイスの様々な機能の操作に合わせて変化し、躍動感を与えます。
Teenage Engineeringの製品は見た目が美しいことで知られていますが、KO IIも例外ではありません。オレンジと黒のアクセントが効いたグレーの筐体は、80年代から90年代にかけてのデスクトップパソコンのデザインが未来的であるとされていたことを彷彿とさせ、KO IIは未来的でありながら時代を捉えたような印象を与えます。一度見たら、思わず家に持ち帰りたくなるでしょう。