グラインダーに入ったコーヒー豆のように見えますが、実は小惑星リュウグウの表面から採取された塵や小石です。日本の宇宙機関(JAXA)は本日、探査機「はやぶさ2」の地球帰還に続き、これらの貴重なサンプルの存在を確認しました。
宇宙船が小惑星の破片を地球に持ち帰ることに成功したのは、歴史上2度目です。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2010年に小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った際にも、この偉業を達成しました。そして今回、JAXAが昨日発表したプレスリリースで確認したように、「はやぶさ2」が小惑星リュウグウからサンプルを持ち帰ることに成功しました。
さらに、探査機は小惑星でガスを採取することにも成功しました。これは前例のないことです。AP通信の報道によると、はやぶさ2プロジェクトマネージャーの津田雄一氏は本日、記者団に対し、小惑星からのサンプル物質とガスの採取は「科学における大きなマイルストーン」だと述べました。
探査機は予想以上に多くの物質を採取しました。これは非常に良いニュースです。これは、JAXAの科学者が研究範囲を拡大し、NASAを含む外部の専門家とこれらの物質を共有できる可能性があることを意味します。

表面サンプルとガスを収容した保管装置は12月6日にオーストラリアの砂漠から回収され、2日後に日本に到着しました。はやぶさ2は小惑星リュウグウから1億9000万マイル(3億km)以上を移動した後、地球に帰還しました。探査機は2018年6月にリュウグウに到着しました。
探査機は2回の短時間の着陸を実施しました。1回目は表面からサンプルを採取するため、2回目は地中深くから舞い上がった物質を採取するためでした。はやぶさ2の取り組みは当時非常に有望に見えましたが、JAXAは探査機が幅15インチ(40センチメートル)の保管容器を地球に帰還させるまで、確実な結果を得られませんでした。
月曜日、JAXAの科学者たちは第一貯蔵室の入り口に黒っぽい粒の存在を確認しました。そして本日早朝、装置内部に砂質物質と小石、そして小惑星に閉じ込められたガス(申し訳ありませんが、残念ながらそうではありません)が存在することを確認しました。はやぶさ2が塵だけでなく、実際に小石をすくい上げることに成功したことは大きな勝利とみなされ、AP通信によると、JAXAの科学者である澤田博隆氏はその光景に「言葉を失いそうになった」と述べています。
2回目の着陸で採取された地下物質を保管する第2貯蔵庫はまだ開けられていないが、JAXAは来週にも開ける予定だ。
大気圏突入の影響を受けていないこれらの純粋なサンプルは、初期の太陽系とその形成過程に関する手がかりとなる可能性があります。科学者たちは、サンプルの化学分析を行い、特に有機化合物の存在に注意を払います。これらのサンプルは、初期の太陽系に関する新たな詳細を明らかにするだけでなく、小惑星が地球の初期環境、特に水の供給にどのように貢献したかを示す可能性があります。科学者たちはまた、地球に持ち帰られたガスの種類と年代の特定にも取り組みます。
https://gizmodo.com/asteroid-apophis-could-one-day-hit-earth-heres-how-we-1845667626
はやぶさ2ミッションのこの段階は終了しましたが、これからは楽しい科学的な作業が始まります。探査機は現在、次の指示を待っています。科学者たちは、2029年に地球から3万1000キロメートル(19,000マイル)以内に接近する可能性のある危険な小惑星アポフィスを調査するための探査機ミッションを検討しています。