この図は、ビル・ゲイツとその手下たちが、COVID-19ワクチンを接種した無防備な人々の血流に5Gチップを注入するという秘密計画を示しているのだろうか？必ずしもそうではない。しかし、このチップは確かに大量のデータを吸い上げることができる。
フェイスブックやツイッターで拡散しているこの図式は、コロナウイルスと戦うために開発されたワクチンが、実際に電子チップを人間の体内に注入するように改変されている様子を示すものだという。
実際には、この回路図はギターペダルの作り方を示しています。具体的には、Boss MT-2 Metal Zoneです。低音と高音をブーストしながら中音域をカットし、上質なメタルディストーションを生み出すのに最適です。
この図が英語版Twitterに登場したのはつい最近のことですが、このデザインは12月下旬にルーマニア語版Facebookでジョークとして始まったようです。そこからイタリアなどの他のヨーロッパ諸国の人々が真剣に受け止め、さらに広まったようです。
オリジナルのFacebook投稿からの英語翻訳：
ロシアはファイザーのワクチンからナノチップを取り除き、その仕組みを公開しました！早速、その詳細を解説します。
このチップはたった4つのプロセッサと4つのトランジスタで構成されています。5Gネットワークを経由した信号は左側のINPUTに入力されます。これがあなたをコントロールする仕組みです。
電力は体温によって生成され、すべての部品はその電圧に接続されます。信号は最初のプロセッサで周波数フィルタとトランジスタによって処理され、増幅されます。
この投稿では、5Gインプラントが脳にどのような変化をもたらすのか、あるいは、いわば利益にどのような変化をもたらすのかについて詳しく述べています。
増幅された信号は、MT-2のゲイン、つまり精神への影響度を制御する別のプロセッサーへと送られます。このコントロールは可変で、自在にゲインを強めたり弱めたりできます。オリジナルのレコードでは、このパートは「とてつもないゲイン」を持っていると表現されていますが、これは非常に良くありません。
この投稿を報告したルーマニアのニュースサイトは、Facebookで最初にジョークを飛ばした人物の顔をぼかし、誰が最初に投稿したのかは不明です。しかし、この過激な言葉遣いから、これは単なるジョークであり、一部の人が理解できなかったことは明らかです。
「Covid 5Gチップ図」と「機密」と改ざんされた回路図をよく見ると、ギターペダルの回路図であることが十分に分かります。まず、「フットスイッチ」と書かれていますが、これはペダルを足で踏んで作動させる部分です。
中央には「MT-2」と大きく記されています。これはBoss Metal Zoneペダルの名称です。Bossペダルには2つのアルファベットと1つの数字が付けられており、後者は通常、発売された番号を表します。例えば、Bossの非常に人気のあるオレンジ色のDS-1ディストーションペダルは、DS-2 Turbo Distortionよりも前に発売されました。
MT-2に似たギターペダルを以前持っていた経験から、このダイアグラムを使えば最高のトーンが得られると断言できます。1990年代後半に中古のBoss Hyper Metalペダルを購入し、高校時代はこれでギターを弾きまくっていました。しかし、もちろん、ワクチンに関する馬鹿げた陰謀論を信じているインターネット上の人たちには、暗い側面もあります。
例えば、ウィスコンシン州の看護師が最近逮捕されました。彼はモデルナ社製ワクチン500回分以上を故意に冷蔵保存せずに放置し、ワクチンの有効性を失わせようとしたのです。46歳のスティーブン・ブランデンバーグと名乗るこの看護師は、数々の陰謀論を信じており、COVID-19ワクチンは人々に害を及ぼし、「DNAを変化させる」と考えていました。
ニューヨーク・タイムズによると、この看護師は解雇されたという。しかし、ブランデンバーグ氏が現在信じていることの多くは、このギターペダルの話のように、現在多くのデタラメを流布している、まさに同じオンライン上の誤情報や偽情報のトンネルを通して学んだと言えるだろう。
私たちにとっては少なくとも少しは面白いのですが、世の中にはこういうことを真剣に受け止めている人もたくさんいます。このように壊れたメディア文化がオンラインで蔓延している現状、そして一部の人々が最も憂鬱な形で予測していた現状、私たちは一体どこへ向かうのでしょうか？皆さんも私たちと同じように推測するしかありませんが、インターネットがまだ存在している限り、一夜にして解決することはないはずです。ちなみに、これらすべてがあの看護師の世界観の一部なのです。
「彼は私にこう言いました。『もし私が今になって、彼の言うことが正しくて、世界が崩壊しつつあることを理解していないのなら、私は深刻な現実否定をしている』と」と、ブランデンブルク氏の妻は最近、離婚裁判所に提出した宣誓供述書の中で述べた。「彼は、政府がサイバー攻撃を計画しており、電力網を停止させる計画だと言い続けました」
