ローランドのコンセプトピアノは、空飛ぶサラウンドサウンドドローンスピーカーを採用しています。ドローンスピーカーの静かさは誰もが知っています。

ローランドのコンセプトピアノは、空飛ぶサラウンドサウンドドローンスピーカーを採用しています。ドローンスピーカーの静かさは誰もが知っています。

CESは、企業にとって、今後1年間で消費者に購入を強く勧めるガジェットやデバイスを発表する場であるだけでなく、今後数十年で登場する技術のコンセプトデザインを一足先に披露する場でもあります。ローランドの場合、それは演奏者を囲むようにサラウンドスピーカーのドローンが飛び交うデジタルピアノのようです。

Rolandは1973年にEP-10を発売して以来、電子ピアノを製造してきましたが、実はこの日本のメーカーは50年の歴史を持っています。その記念として、今週開催されるCES 2023で、50周年記念コンセプトモデルピアノが発表されます。しかし、多くのコンセプトモデルと同様に、Rolandはこのモデルを一般販売する予定はないため、クレジットカードを用意する必要はありません。

画像: ローランド株式会社
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ピアノ本体は、日本の家具メーカー、カリモクとのコラボレーションにより誕生した「一体成型木製ボディ」を採用し、国産のオーク材を用いて製作された、印象的なデザインです。伝統的なアナログピアノの職人技と、電子楽器の柔軟性と機能性を融合させた、存在感のある逸品です。

技術面では、ピアノの蓋を開けると大きなスクリーンが現れ、楽譜の表示、設定の調整、ピアノのサウンド プロファイルの変更、さらには音楽のキャリアを始めたばかりの人がレッスンを受けるのに最適です。このスクリーンには、本物の機械式ハンマーが内蔵されたピアノを弾いているような感覚のキーボードが組み合わされています。

画像: ローランド株式会社
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50周年記念コンセプトピアノの真の特徴は、Rolandが最高の音質を追求した点にあります。14個の内蔵スピーカーは、室内や演奏空間のあらゆる方向に音を届けるよう調整可能です。ピアノの設置場所を気にせず、観客はどこに座っていても最高の位置で演奏を聴くことができます。しかし、Rolandのこだわりはそれだけではありません。

画像: ローランド株式会社
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50周年記念コンセプトピアノは、ピアノの上空と周囲に、まるでピアノの周囲を漂うように設置された、木目調の4つのドローンスピーカーと連動するように設計されています。ドローンスピーカーは「低遅延の専用通信チャンネルで動作」するため、ピアノ本体のスピーカーから発せられる音と同期し、演奏中にピアニストが位置を操作できます。

確かに独創的なアイデアですが、ドローンから15メートル以内に近づいたことがある人なら、このコンセプトに眉をひそめるでしょう。ドローン1機の音だけでも耳をつんざくほどなのに、4機がピアノの周りを飛び回れば、近くにいる人に聞こえるのはドローンの音だけになるからです。初めてのピアノ演奏でミスを隠したいアマチュアには歓迎されるかもしれませんが、CESのコンセプト展示のアーカイブに長くは残らないでしょう。

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