ライカが14,000ドルの腕時計も製造

ライカが14,000ドルの腕時計も製造

ライカは150年以上にわたり、双眼鏡、顕微鏡、レンジファインダー、カメラなど、高品質な光学レンズを搭載した様々な機器の製造で名を馳せてきました。しかし、ドイツに拠点を置くこのメーカーが初めて高級時計分野に進出します。しかし残念ながら、新型L1とL2の時計は、ライカのカメラをまるでお買い得品のように思わせてしまうのです。

伝統的に光学技術に注力してきた企業が、特にスマートウォッチが機械式時計の熾烈な競争相手となっている時代に、なぜこの市場に進出するのかは、必ずしも明確ではありません。しかし、ライカはラグジュアリーブランドとして確固たる地位を築いており、それが高級時計を求める人々を惹きつけているのです。

ライカL1とL2は、著名なドイツ人デザイナー、アヒム・ハイネによってデザインされました。彼は他のライカ製品も手掛けています。そのため、L1とL2にはライカのカメラからヒントを得たデザイン要素が随所に見られます。例えば、各時刻を示す針とインデックスのデザイン、文字盤のローレット模様、カメラレンズを模したドーム型のガラス、そしてもちろん、それぞれのリューズを飾る赤いドットなどです。

Leica L1 (左) と Leica L2 (右) を比較。
ライカL1(左)とライカL2(右)の比較。画像:ライカカメラAG

L1とL2には、ドイツのレーマン・プレジション社と共同開発した新型機械式ムーブメントが搭載されており、これも傷に強いサファイアクリスタル製の透明な裏蓋を通して時計の裏側から覗くことができます。しかし、この時計はライカのカメラのデザイン美学を借用しているだけではありません。ほとんどの機械式時計では、リューズを引き出すことでムーブメントが停止し、着用者は時刻を調整できますが、ライカL1とL2では、リューズはカメラのシャッターボタンのように押し込まれます。これにより計時機構が停止し、秒針がゼロ位置に移動します。リューズをもう一度押し込むと、ムーブメントが解放され、ムーブメントが始動します。

ライカの時計は両方とも60時間のパワーリザーブを備えていますが、1万ドルのL1には仔牛の革ストラップが付属しているのに対し、1万4000ドルのL2ではワニ革製のストラップに交換されており、さらに、2つ目のリューズを使用して別のタイムゾーンを設定および表示する機能も追加されています。

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