ジェームズ・ガン監督は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの初代を監督する前から、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』のプロットを既に頭の中に描いていました。正直に言うと、当時は3作目が作られるとは思ってもいませんでした。1作目が成功するかどうかさえ分からなかったのです。しかし、2014年のオリジナル版を2作目も撮影する前から、ガン監督はロケット・ラクーンのバックストーリーとオリジンを構想しており、今週公開されるVol.3でついにその姿を現します。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに出演することになったきっかけは、マーベルから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の企画をやらないかと相談されたことだったんです」とガン監督は今週、ロサンゼルスでio9のインタビューに答えた。「実は、すでにロケットが登場するアートがいくつかあったんです。それで、『これはちょっと間抜けなんじゃないか。アベンジャーズ』の真ん中にバッグス・バニーがいるみたいになるんじゃないか』と思ったんです。『どうしたら間抜けにならずにいられるんだろう?』って思ったんです」
「それで、『もし喋る宇宙アライグマがいたら、どうやって存在するようになったんだろう?』と考えました。考え込んでいるうちに、このアライグマは宇宙で一番悲しい生き物だと考え始めたんです。それが実は『ガーディアンズ』三部作全体の種になったんです。孤独と悲しみを根底に据えて、それが私の作品の着想の源になったんです。登場人物たちは皆、孤独で悲しい。だから、Vol.1の残りの要素を考えるよりもずっと前から、ロケットのバックストーリーは決まっていました。それが最初に思いついたものだったんです。」

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』は2つの物語を同時に描いています。1つは現在を舞台に、現在のガーディアンズが病に倒れたロケットを救うために冒険に出る様子を描いています。もう1つは、ロケットの起源をフラッシュバックで辿る物語です。ある意味では『ゴッドファーザー PART II』のようです。ガン監督は、ロケットのバックストーリーを長年知っていたにもかかわらず、なぜ今までそれを伏せていたのかを説明。
「ピーター・クイルの物語をまず語り、それからロケットの物語を語らなければならないと思っていたので、常に3作目になると思っていました」とガン監督は語った。「唯一の疑問は、ロケットとグルートの映画になるのか、それとも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』2になるのか、ということだったと思います。というのも、当初はロケットとグルートとしてやろうとしていたからです」
ガン監督は数年前にロケットとグルートの映画について言及していましたが、それは短編映画になる予定でした。脚本、絵コンテ、そして一部の映像も撮影されていましたが、これはガーディアンズを最初の映画公開前に観客に紹介するという、綿密な計画(最終的には廃案となりました)の一環でした。しかし、ガン監督がここで言及している映画が、あの短編映画なのか、それとも別のスピンオフ作品なのかは不明です。
しかしながら、ロケットとグルートの映画は実現しませんでした。実現したのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』で、今週劇場公開されます。ガン監督との対談の全容は、今週後半に改めてお伝えします。
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