アリゾナ州の選挙管理職員、投票集計機のデジタルキーを盗んだ疑いで逮捕

アリゾナ州の選挙管理職員、投票集計機のデジタルキーを盗んだ疑いで逮捕

アリゾナ州マリコパ郡の選挙管理職員が、郡の投票集計機へのアクセスに使用できるデジタル磁気キーを盗んだ疑いで逮捕された。マリコパ郡保安官事務所(MCSO)は火曜日に記者会見を開き、詳細は明らかにしなかったものの、2024年大統領選挙が迫る中、いかなる事態にも備えていると強調した。

フェニックス出身の27歳、ウォルター・リングフィールド・ジュニア氏は、マリコパ郡集計・選挙センター(MCTEC)で臨時職員として働いていた。6月20日、投票機器用の鍵とデジタルフォブが入った赤いストラップがなくなっていることに誰かが気づいた。MCSOのプレスリリースによると、監視カメラの映像を確認した結果、リングフィールド氏が当日午後5時頃に鍵を拾った人物であることが判明した。

MCSOはギズモードに監視カメラのスクリーンショットを提供したが、そこにはリングフィールドが鍵を掴む様子が映っている。

マリコパ郡保安官事務所が提供した防犯カメラの映像のスクリーンショット。リングフィールドが投票集計機の鍵を盗んでいる様子が映っている。
マリコパ郡保安官事務所が提供した防犯カメラの映像のスクリーンショット。リングフィールドが投票集計機の鍵を盗んでいる様子が映っている。画像:マリコパ郡保安官事務所

「雇用主に問い詰められた際、リングフィールド氏は窃盗を否定しましたが、もし誤って持ち去ったのであれば、車の中にストラップがあるかもしれないと示唆しました」とMCSOはプレスリリースで説明しました。「その後、彼の車を捜索したところ、赤いストラップとそれに合うプラスチック製のタグが見つかりましたが、キーホルダーは見つからなかったままでした。」

リングフィールド容疑者は翌日、自宅で逮捕された。逮捕した警官は「彼の車内から、紛失したストラップと一致する赤いプラスチック製の物体を発見した」と述べている。MCSOは、リングフィールド容疑者がその時点でストラップを盗んだことを認めたと主張している。

このキーホルダー、あるいは後に「デジタル磁気キー」と称されるようになったこのキーホルダーをめぐる懸念は、投票結果を改ざんできる可能性があることだ。ドナルド・トランプ前大統領は、2020年の大統領選挙で自分が実際に勝利したという根拠のない主張を展開しており、この主張は全米各地の裁判所で繰り返し争われているが、選挙不正は認められていない。

郡当局は記者会見で、盗まれたとされるデジタルキーの例としてデジタルキーを掲げた。1つのキーが紛失していることが判明した後、選挙管理当局は直ちにシステムのすべてのキーを再プログラムした。

「私の理解では、盗まれたデジタル磁気キーは、MCTECの集計機に実際にログインできる可能性があります。ですから、懸念とその影響は理解できると思います」と、ラス・スキナー保安官は火曜日にFacebookでライブ配信された記者会見で述べた。

リングフィールド事件がどうなろうと、マリコパ郡当局は11月の選挙に向けて、自分たちが選挙警備を万全に整えているという印象を与えたいのは明らかだ。トランプとその取り巻きたちが今まさに撒き散らしている嘘の数々を考えれば、それも当然だろう。

「はっきりさせておきたいのは、MCSOと我々のパートナーシップは、選挙期間中、我々のコミュニティ、我々のスタッフ、そして我々の施設の安全とセキュリティを確保するために、警戒を怠らず、必要な措置を講じないということです」とスキナー氏は述べた。

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