今週の宇宙飛行:3Dプリントロケットの試験飛行、OneWebが衛星群を完成、など

今週の宇宙飛行:3Dプリントロケットの試験飛行、OneWebが衛星群を完成、など

インド宇宙研究機関(ISRO)は、英国企業OneWeb向けに36基のインターネット衛星を打ち上げる準備を進めている。OneWebは、同社初の衛星群を完成させ、世界規模のサービス提供を目指している。これは、来週予定されている複数の重要な打ち上げの一つである。

今週、インターネット衛星を軌道上に打ち上げる企業はOneWebだけではありません。SpaceXも衛星群の増強を計画しています。ロシアでは、機密扱いのペイロードの打ち上げが予定されており、宇宙飛行は今週も忙しい週となりそうです。いつものように、記載されている日時は変更される可能性があります。

複数大陸にまたがるロケットラボにとって、ビートは続く

ロケット・ラボによる同月内の複数大陸への打ち上げの試みは、今週後半に終了する予定だ。最初の2回の打ち上げは3月16日木曜日に行われ、ロングビーチに拠点を置く同社はバージニア州にあるNASAワロップス飛行施設からエレクトロンを宇宙に打ち上げた。

では、ロケットを宇宙に打ち上げ、パラシュートで地球に帰還させ、海に着水させ、その後ボートで回収してロケット工場に戻すにはどうすればいいのでしょうか?だいたいこんな感じです。

次の海洋回収ミッションは 3 月 22 日に開始されますが、天候によります 🌧️🌬️☀️ pic.twitter.com/VA5XFHGxTS

— ロケットラボ(@RocketLab)2023年3月19日

2回目のミッション「The Beat Goes On」は水曜日に予定されており、打ち上げ開始時刻は東部標準時午前4時45分です。このミッションにもエレクトロンロケットが投入され、ブラックスカイの地球画像衛星2機を運ぶ予定です。ロケットはニュージーランド、マヒアにあるロケットラボの第1発射施設から打ち上げられる予定です。

レラティビティ・スペースの3Dプリントロケットの3回目の打ち上げ試み

3回というのは、願わくばその数字だ。3月6日と11日の打ち上げ失敗を経て、レラティビティ・スペースは3度目の挑戦に臨む。カリフォルニアに拠点を置く同社は、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地からテラン1号の打ち上げを、水曜日の午後10時(東部標準時)に予定している。これまでと同様に、同社は3時間の打ち上げ枠内で作業を進める。

フロリダの発射台にあるTerran-1。
フロリダの発射台に置かれたTerran-1。写真:Relativity Space

「幸運を、楽しんで」と名付けられたこのミッションは、成功すれば3つの重要なマイルストーン(またこの数字ですね)を達成することになります。民間企業が新型ロケットを初飛行で軌道に乗せるのは初めて、メタン燃料ロケットが地球周回軌道に到達したのは初めて、そして主に3D部品(これも3つ)で作られたロケットが宇宙に到達したのは初めてとなります。「夜空はメタンロケットエンジンの非常にクールな煙を意味しています」と、同社は3月17日にツイートしました。

OneWebのインターネット衛星群を完成させる最後の打ち上げ

OneWebは2020年から着実にインターネット衛星群を構築しており、現在579基が低軌道で運用されています。紆余曲折はありましたが、この英国企業は衛星群の完成を目前にしています。この任務はインド宇宙研究機関(ISRO)に委託されており、3月25日(土)午後11時30分(東部標準時)にGLSV Mk IIIロケットで36基の衛星を打ち上げる予定です。打ち上げはインド、シュリーハリコータにあるサティシュ・ダワン宇宙センターから行われます。

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義務的なSpaceX Starlinkの打ち上げ

NextSpaceflightによると、SpaceXは金曜日の午前11時33分(東部時間)に、Starlink衛星の新たな打ち上げを計画している。Falcon 9はフロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられる。成功すれば、SpaceXにとって今年20回目のミッションとなり、2023年には約90回の宇宙ミッションを実施するペースとなる。

ロシアの機密発射がまたもや

ロシアの宇宙情報サイト「ロシア・スペース・ウェブ」によると、木曜日、機密扱いのペイロードを搭載したロシアのソユーズ2号ロケットが、アルハンゲリスク州ミールヌイにあるプレセツク宇宙基地から打ち上げられる予定だ。ネクスト・スペースフライトは、ペイロードはEMKA偵察衛星ではないかと推測しているが、現時点では憶測の域を出ない。

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