犬は長きにわたり人間の狩猟仲間として活躍してきたため、四足歩行ロボットが完成すればすぐに大型の銃を装備させるのも当然と言えるでしょう。ボストン・ダイナミクスはSpotを悪用されることを望まないかもしれませんが、他にも戦闘用のロボット犬を喜んで開発するロボットメーカーは数多く存在します。
Ghost Roboticsの四足歩行ロボットVision-60は、ボストン・ダイナミクスのSpotのように四足で動き回ります。多数のセンサーとカメラを搭載したVision-60は、氷の上を滑ったり転がったりしながらも四足で立ち上がれるほど機敏です。もしあなたが、いつか恐ろしいロボット犬の群れから逃げるために『ホーム・アローン』のような悪ふざけを夢見ているなら、設計図をもう一度見直した方が良いでしょう。

さらに、ゴースト・ロボティクスのVision-60は、実際にはあなたの近くにいなくてもあなたを倒せるかもしれません。マーベル・シネマティック・ユニバースのパロディではなく、実在する企業であるSWORD Defense Systemsは最近、ロボット犬用のアクセサリー「Special Purpose Unmanned Rifle」(略してSPUR)を発表しました。これはロボット犬に軍事能力を付与するものです。SPURには30倍ズームのサーマルカメラが搭載されており、真夜中でも遠隔操作で生きた標的を容易に発見できます。実にクールですね。
Vision-60四足歩行ロボットとSPURの組み合わせは、兵士が危険を冒すことなく標的に接近できるように設計されていますが、このライフルの射程距離は約4,000フィート(約1,200メートル)なので、約4分の3マイル(約1.2キロメートル)離れた標的にも命中可能です。SPURとVision-60の組み合わせは、最近ワシントンD.C.で開催された米国陸軍協会の年次会議で発表されましたが、世界中の軍隊に正式に販売されたかどうかは不明です。この四足歩行ロボットは米国陸軍とオーストラリア陸軍でテストされており、活動内容についてあまり公にしていない他の組織でもテストされている可能性があります。ロボットがパルクールをするのではないかと不安だったことを覚えていますか?うわぁ。