20年近く前の誘拐事件で、TikTok動画が新たな証拠に

20年近く前の誘拐事件で、TikTok動画が新たな証拠に

2003年、5歳になる直前に誘拐されたソフィア・フアレスの捜索が、TikTokで話題になっている動画によって再燃している。警察の事件に関するページによると、フアレスはワシントン州ケネウィックの自宅近くで連れ去られた。彼女はそこで母親、祖母、叔父叔母と暮らしていた。CNNは、フアレスの母親は2009年に亡くなったと報じている。

4月15日に投稿され、メキシコのシナロア州クリアカンで撮影されたこの動画で、彼女は街頭インタビューに応じた男性に対し、自分は22歳で誘拐され、出身地も分からないと語っている。 

「歳を取るのが本当に嫌なんです」と彼女はスペイン語でインタビュアーに語った。「タタ(おばあちゃん)とナナ(お母さん)に挨拶したいんです。(笑)。もしこの番組を見ていたら、迎えに来てほしい。誘拐されちゃったから」

「えっと、何ですか?」とインタビュアーは尋ねた。「あなたを誘拐したわけではありません。」

「ええと、誘拐されたと言う人もいれば、イタリアにいると言う人もいます」と彼女は付け加えた。「日本にいると言う人もいます。誰か迎えに来てください。ここの出身なのか、あそこの出身なのか、わからないんです。」

写真: ケネウィック警察署
写真: ケネウィック警察署

どうやら、このTikTokユーザーは自分の連絡先を削除していなかったようだ。(ギズモードはケネウィック警察とこのTikTokユーザーの両方に連絡を取った。)

ワシントン州の捜査官がどのようにしてこの動画とフアレス容疑者を結びつけたのかは不明だが、彼女はフアレス容疑者と酷似しており、動画の再生回数は16万6000回を超えている。捜査官らはDNA鑑定の実施を希望している。ケネウィック警察は年齢確認写真を提供している。

ケネウィック警察の特別捜査官アル・ウェナー氏はCNNに対し、フアレス容疑者の家族を名乗る身元不明の人物から、ビデオの流布をやめるよう求める不審な電話を受けていると語った。彼らは近しい家族と連絡を取っているという。

Tagged: