カナダの山火事と戦うため、数百人の米国消防士が北へ派遣された

カナダの山火事と戦うため、数百人の米国消防士が北へ派遣された

今週、カナダ全土で400件以上の山火事が猛威を振るい、消防隊は炎に圧倒されています。カナダ当局は諸外国に支援を要請し、米国を含む複数の国が物資と人員の派遣を申し出ています。ホワイトハウスによると、米国は昨日時点で、現場の緊急対応チームを支援するため、600人以上の消防士と支援要員を派遣しています。

今週、他の国々もカナダに緊急対応チームを派遣しました。先週末には、南アフリカから200人以上の消防士がアルバータ州に到着しました。バロンズ誌によると、フランス、ポルトガル、スペインを含むEU諸国も、カナダに280人の消防士と物資を派遣することを申し出ています。

「カナダはEU市民保護メカニズムに支援を要請しており、我々は迅速に対応しています」と、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は本日ツイートした。「今後、さらなる支援が期待されます。」

2023 年 6 月 6 日現在のカナダ全土の火災状況。赤い点は制御不能な火災、青い点は「鎮火中」、黄色の点は制御された火災を表しています。
2023年6月6日現在、カナダ全土で発生している火災。赤い点は制御不能な火災、青い点は「鎮火中」、黄色の点は制御された火災を表す。スクリーンショット:カナダ合同森林火災センター(フェアユース)

政府のデータは、カナダの消防士がなぜ国際的な支援を必要としているかを如実に示している。6月6日時点で、今週記録された430件以上の火災のうち、鎮圧されたのはわずか80件にとどまっている。230件以上は現在「制御不能」状態にある。ロイター通信によると、当局は最近、今年のいくつかの州で記録的な火災シーズンを迎える可能性があると懸念している。CBCによると、一部の火災は数週間にわたって燃え続け、今春だけで10万人以上が家を追われたという。

これらの火災は、数百マイル離れた地域にも公衆衛生上の緊急事態をもたらしました。今週、北東部と中西部の大部分が煙に覆われ、数千万人のアメリカ人が大気質警報の対象となりました。IQAirによると、今週水曜日、ニューヨーク市は世界で最も大気汚染度の高い都市の一つとなりました。

ニューイングランド全域からワシントンD.C.に至るまで、都市のスカイラインは煙で茶色やオレンジ色に染まりました。米国環境保護庁(EPA)のウェブサイト「AirNow」によると、ニューヨーク都市圏の空気質は今日非常に悪く、明日には多少改善すると予想されています。

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