特撮ナイトは格闘に最適

特撮ナイトは格闘に最適

巨大ロボットはかっこいい。巨大なスーパーヒーローもね。巨大モンスターも?これもかっこいい。でも、もっとかっこいいのは何か知ってる?それは、戦闘シーン。しかも夜。

この、特に鋭くない洞察は、最近、現在のウルトラマンシリーズ『ウルトラマンZ』のエピソードを観ている時に思いつきました。今年は、パワーレンジャーやゴジラに浸っていた子供時代を懐かしみ、前述のウルトラマンZ、スーパー戦隊、仮面ライダーなどにどっぷり浸かっている、まさに夢中になれる一年でした。子供時代へのノスタルジアに浸っているような気分ですが、スパンデックスを着たスーパーヒーローはかっこいいので、単純に楽しい時間でもあります。

事実はさておき、私が特に感銘を受けたこのエピソードは、他の多くのウルトラマンのエピソードと同様に、我らがヒーロー、ウルトラマンZ/ナツカワ・ハルキ(平野耕太)とファイブキングという怪獣の乱闘で幕を閉じました。ファイブキングは新たなパワーアップフォーム、ガンマ・フューチャーを手に入れました。これは基本的に「もしウルトラマンがドクター・ストレンジだったら…」という設定ですが、同時に、ウルトラマンZが『アベンジャーズ/エンドゲーム』のファンセオリーである、アントマンが尻を爆発させてサノスを倒すという設定をほぼ実現させたのです。

すごくバカバカしかった。そしてすごくかっこよかった。正直言って、マーベルは臆病者だ。

アベンジャーズ・エンドゲーム:アントマンが小さくなってサノスの中に入り込み、内側からぶちのめすってことか?いや、それはやりすぎ

ウルトラマンZ:ビールを待ってろよオタクども pic.twitter.com/9OgMiFI3yy

— ジェームズ・ウィットブルック(@Jwhitbrook)2020年8月8日

とにかく!このシーンで一番気に入ったのは、スーパー戦隊最強バトルの坂本浩一監督によるこの戦闘シーンが、それまでのシリーズとは一線を画す夜間に展開されたことです。特撮作品では滅多にない展開で、元々楽しい戦闘シーン(素晴らしいスタントとカメラワークも)が、視覚的にさらに引き込まれるものになりました。

現実的な観点から言えば、夜間の戦闘シーンであれば、スーツを着た人物が別のスーツを着た人物と格闘しているシーンが、実は都市規模のモンスターの大群による総力戦であるかのように思わせる、予算の限られた想像力の膨らみをある程度隠すのが容易です。穏やかな日差しを象徴するスタジオの照明(モンスターとメカは曇り空では戦わないようです)を、その下にある街の温かみのある色合いに置き換えることで、霞がかかったような、まるで魔法のような効果を生み出します。下から照らされたこれらのフィギュアは、まるで巨大な巨人が戦いを繰り広げているかのように感じられます。

ジプシー・デンジャーが戦闘に突入。
ジプシー・デンジャーが戦闘に突入。画像:ワーナー・ブラザース

しかし、この作品には視覚的なスペクタクルも含まれています。ギレルモ・デル・トロ監督による特撮ジャンルへのラブレターとも言える『パシフィック・リム』は、クライマックスのイェーガーと怪獣の戦闘シーンを雨に濡れた夕暮れの戦闘に設定したことで、その鮮明さを失わせ、批判を浴びました。しかし、その鮮明さの欠如こそが、『パシフィック・リム』の戦闘シーンを、昼間の設定の後継作よりもはるかに面白くしたのです(もちろん、他にも多くの理由があります)。『パシフィック・リム』の最後の戦闘シーンは、まるで夢のような霞がかかっており、メカに縛られた主人公たちと同じくらい、慌ただしく、不明瞭に感じられます。

香港の街並みの黄色い輝きと月明かりだけが照らす暗闇は、私たちの想像力を少しだけ広げてくれる。脳は、真昼の光が照らし出すはずの隙間を埋め、暗闇に包まれているものの規模とスケールを想像する。『パシフィック・リム』のあのシーンには、モンスターやロボットの巨大さを超えたスケールがあり、それは夜によって増幅される。想像力が支配するにつれて、すべてがより高揚し、街灯のきらめきとネオンの酸の吐き出す光に目が眩む中、その魔法の世界に浸りきる。

夜はモンスターの領域であるのには理由がある。巨大なヒーローやロボットたちが夜でもモンスターを倒すのは当然だ。


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