NASAは昨日の歴史的な着陸の衝撃的な写真を公開した。スカイクレーンの操作で探査車パーサヴィアランスが地表に降ろされる様子が写っている。
探査機をこのような視点から見るのは「これまで見たことのないものです」と、NASAの本日の記者会見で、突入・降下・着陸の副フェーズリーダーであるアーロン・ステフラ氏は述べ、チームメンバーはこの画像に「畏敬の念を抱いた」と付け加えた。この高解像度写真は、降下段に搭載されたカメラで撮影された。
パーセベランスの主任エンジニア、アダム・ステルツナー氏によると、この画像が撮影されたとき、探査車は地表から約7メートルの高度にあったという。信じられないことに、地表から塵が舞い上がっているのが見える。これは降下最終段階で逆噴射ロケットが噴射された結果だ。ステルツナー氏はこの光景を「爽快」と表現した。

NASAは、火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が撮影した写真も公開した。超音速パラシュートを展開した探査機が地表へ降下する様子が写っている。画像内の白い円は、ジェゼロクレーターの最終的な着陸地点を示している。
探査車は今後2年間、他の科学的・工学的任務とともに、微生物の痕跡の探索にあたる予定。