Metaは、Messengerで誰かの消える暗号化メッセージのスクリーンショットをこっそりと撮ることをより困難にしています。Messengerのエンドツーエンド暗号化機能を強化するための広範な取り組みの一環として導入されたこの新しい通知システムは、「消えるメッセージ」機能を使用しているユーザーが画像を自分でキャプチャしようとした場合、そのユーザーに警告を発します。
ユーザーは必要に応じてスクリーンショットを撮ることができますが、Gizmodoが入手した機能の画像によると、その場合、受信者のメッセージ交換の下部に「[メッセージ保存者の名前]がスクリーンショットを撮りました」という小さなテキストが表示されます。この機能は、2019年にリリースされたMessengerの消えるモードで既に存在していましたが、暗号化されたチャットでも使用できるようになりました。Meta(旧Facebook)によると、この変更は暗号化されたメッセージングユーザーの安全性を高めることを目的としています。
通知アラートは、本日発表されたメッセンジャーのエンドツーエンド暗号化(E2E)機能に特化した新機能の一つです。E2Eメッセンジャーは、スクリーンショット通知に加え、GIFやステッカー、返信、リアクション(Facebookの絵文字など)、そして相手がメッセージを送信しようとしていることをユーザーに知らせる入力中インジケーターもまもなくサポートする予定です。また、メッセンジャーで受信したメディアを保存したり、動画を軽く編集したりすることもまもなく可能になります。数々の追加機能の中でも特に興味深いのは、メールのようにメッセージを他の人に転送できる新機能です。

これらの機能はそれぞれ単独では特に目新しいものではありませんが、これらを組み合わせることでMessengerのE2Eサービスに新たな機能性と利便性をもたらします。MessengerがメッセージをデフォルトでE2E化すると決定した場合、これは大きな意味を持つ可能性があります。ちなみに、Messengerは2016年に「シークレット会話」という名称でE2Eを導入しましたが、この機能は依然としてオプトイン制です。
一部のプライバシー専門家や暗号化推進派は、プラットフォーム全体で暗号化をデフォルト設定にすることでユーザーのプライバシーが全面的に向上すると主張しているものの、Metaはこの点で多くの課題に直面している。Metaの暗号化拡張に反対する団体は、そうすることでオンラインでの児童虐待対策や、より一般的にはオンライン上の犯罪行為の追跡が阻害される可能性があると主張している。こうした懸念に一部対応する形で、Metaのセキュリティ責任者であるアンティゴネ・デイビス氏は昨年、サンデー・テレグラフ紙に寄稿し、同社の全メッセージングサービスにおけるデフォルトのエンドツーエンド(E2E)設定は少なくとも2023年まで実現しないと述べ、以前の2022年という予測から遅れている。
「時間をかけて適切な対応をとっており、すべてのメッセージングサービスにおいてエンドツーエンドの暗号化をデフォルトでグローバル展開するのは2023年以降になる予定です」とデイビス氏は記した。「世界中の何十億もの人々をつなぎ、業界をリードするテクノロジーを構築してきた企業として、私たちは人々のプライベートなコミュニケーションを守り、オンライン上の安全を守ることを決意しています。」