Nvidia RTX 5070 TiはあなたのPCを4Kのモンスターに変えますが、それは価格が適切である場合のみです

Nvidia RTX 5070 TiはあなたのPCを4Kのモンスターに変えますが、それは価格が適切である場合のみです

Nvidia GeForce RTX 5080とRTX 5090は、50シリーズの大々的な発表で注目を集めましたが、グラフィックカードに2,000ドルも出せないゲーマーにとっては、550ドルの5070と750ドルの5070 Tiの方が依然として魅力的な選択肢です。5070 Tiをテストした結果、これはNvidiaのGPUにおける4K/60fps体験の新たな水準を打ち立てたGPUの一つであることが既に分かります。ほとんど妥協することなく、最も要求の厳しいゲームでも最高設定で安定したフレームレートを実現できます。購入したばかりの4Kモニターを最大限に活用し、さらに上の体験を求めるなら、マルチフレームジェネレータが残りの処理を担います。

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結局のところ、Nvidiaは5070の半分以下の価格でRTX 4090の性能を約束していました。テストの結果、希望小売価格750ドルのこのカードは、AIフレームトリックを除けばRTX 4080 Superの性能に近いことが分かりました。このようなプロモーションは魅力的ではないかもしれませんが、誰が気にするでしょうか?昨年の2番目に優れたGPUよりも安く新しいグラフィックスカードが手に入るのは、非常にお得なように思えます。しかし残念ながら、悪質な価格設定がNvidiaのエコシステムを混乱させ、PCゲーマーが不利な立場に置かれているため、そうは言えません。

NvidiaはGizmodoにAsus Prime RTX 5070 Tiを提供してくれました。Nvidiaがベースラインのグラフィックカードと並んで「Titanium」エディションGPUをリリースするのは今回が初めてです。Nvidiaはラインナップに新たな層を作ろうとしているようです。5090がウルトラプレミアム、5080がプレミアムだとすれば、5070 Tiは「サブプレミアム」、つまり550ドルのRTX 5070より一歩上の位置付けです。Nvidiaはこの2つのカードを「ファミリー」と呼んでいますが。Nvidiaによると、Tiはベースラインの5070と比べてAI処理能力が少なくとも500TOPS向上しています。VRAMは4GB、CUDAコアは2816基、メモリ帯域幅は672GB/秒に対して896GB/秒です。

それでも、2024年に発売された昨年の800ドルのRTX 4070 Ti Superには及ばないと言えるでしょう。前年比の純粋なパフォーマンスでカードを比較すると、5070 Tiは昨年のカードよりわずか数パーセント優れているだけです。場合によっては、このパフォーマンスの向上だけで十分です。Blackwellアーキテクチャは、Alan Wake IIのようなレイトレーシング機能を強化したゲームでより高いフレームレートを実現するのに役立ち、Marvel's Spider-Man 2のように60FPSを超えるか下回るかの違いを生むこともあります。

4Kでは、5070 Tiは私がテストしたほとんどのゲームで、ウルトラ設定でも60fpsをやっと出せる程度でした。正直言って、これは驚異的です。マルチフレームジェネレーションの考え方に賛同できるなら、Blackwell世代にさらにお金を費やすことなく、プレミアムなゲームパフォーマンスを得るにはこれだけで十分です。RTX 20世代または30世代のカードを使っていて、Nvidiaのより安価なカードに期待を寄せている人は、これで一安心です。さて、息を吸ってみてください。何かが起こっているのです。

NvidiaのBlackwellシリーズの最新カードは、供給不足と需要の高まり、トランプ大統領の関税、そして昔ながらの転売屋の強欲といった複雑な要因により、価格が高騰しています。在庫がこれほど乏しい状況では、状況は好転する前に悪化するでしょう。Nvidia GeForce RTX 5070 Tiは2月20日午前9時(東部標準時)に発売予定ですが、RTX 5080を買ってまでこのカードを購入するのはお勧めしません。

Asus Prime GeForce RTX 5070 Ti は潜在能力を秘めた微妙なレンガのような製品

Nvidia Rtx 5070 Ti Asus Prime 6
©写真:カイル・バー/ギズモード

Asus Prime RTX 5070 Tiは、2.5スロット、3ファンのGPUで、洗練されたミニマルなデザインは、カジュアルなPCゲーマーの目を釘付けにすることはありません。ケースに装着すると、ブラシ仕上げのスチール製の底面が最も目に入ります。傾斜した側面はファンまで伸びており、GeForce RTXのロゴが付いていますが、RGBライトは見えません。このカードには、静音モードとパフォーマンスモードのBIOSを切り替える物理スイッチも搭載されていますが、ピーク時の静音性は十分高いため、静音ファンをオンにする必要はまったくないでしょう。このGPUを購入した理由は、パフォーマンスを最大限に引き出すため以外にないでしょう。

これはオーバークロックされていないカードで、VRAMは16GBです(近日発売予定のRTX 5070は12GB)。DisplayPort 2.1が3つとHDMIが1つあります。このカードのもう一つの利点は、内部温度が50℃を下回るとファンが停止することです。もしケースから大きなエコーが発生する場合は、Asus Primeの方が良い選択肢かもしれません。とはいえ、このカードの取り付けは簡​​単ではありませんでした。私の12VHPWRコネクタは、MSIブランドの4070 Tiや4080 Super、RTX 5080や5090 FEよりも非常にきつく、電源ケーブルを正しく差し込むのにかなりの力が必要でした。

Nvidia RTX 5070 Tiは4070 Ti Superをわずかに上回るが、それでも十分な場合もある

Nvidia Rtx 5070 Ti Asus Prime 2
©写真:カイル・バー/ギズモード

テストに使用したPCは、新しいRTX 50シリーズ全体で同じ構成です。このデスクトップPCは、Intel Core Ultra 285K CPUと32GBのLDDR5X RAMを搭載しています。冷却にはiCUE H150i Elite水冷クーラーを使用し、電源には1,000WのCorsair RM1000e Plus Gold電源ユニットを搭載しています。RTX 5070 Ti FEとAsus Primeは最低750Wの電源ユニットが必要です。以前の4070 TiとTi Superは700Wの電源ユニットが必要でした。特にRTX 4090と5090(1,000Wから850W)と比べると、大きな違いはありません。

RTX 5080と5090の合成ベンチマーク性能におけるオリンピック級の飛躍は驚異的でした。RTX 5070 Tiから5080への飛躍も依然として大きな差ですが、劇的な差ではありません。3D Mark Speed Wayでは、RTX 5080は8,692ポイント、5070 Tiは7,761ポイントでした。3D Mark Steel Nomadでは1,435ポイント、Time Spy Extremeでは1,700ポイントの差がありました。

RTX 4070 Ti Superと比較すると、5070 TiはTime Spy Extremeで13,615ポイントを獲得し、旧型は11,625ポイントでした。リアルタイムレイトレーシング能力を測るより高度なテストであるPort Royalでは、5070 Tiは旧型を4,027ポイント上回りました。これはRTX 4080 Superと5080の差がさらに大きいことを示しています。さらに素晴らしいことに、これらのポイント値は4080 Superとほぼ同等です。

ゲーム内ベンチマークはそれほど劇的ではありませんでした。私が試したNvidiaのサブプレミアムGPUは、多くのゲームで4Kで60fpsを確保するための最低限のスペックでした。しかし、より負荷の高いゲームでは、必要な60fpsを得るためにレイトレーシング設定を多少妥協する必要があるでしょう。確かに、これは昨今のゲームプレイの基本基準ですが、Nvidiaのマルチフレームジェネレーターを最大限に活用するために必要なものでもあります。

サイバーパンク2077では、Ultra設定、バランスDLSSモード、パストレーシングなしの状態で、約60FPSに到達できます。パストレーシングを有効にすると、ベンチマークでは48FPS近くまで到達します。これらの設定で4倍速フレーム生成を有効にすると、100FPS近くまで到達します。しかし、これは鉛を金に変える魔法の技ではありません。実際、これらの設定でプレイすると、フレーム数から予想されるほどレスポンスが良く感じられません。フレーム生成を有効にする前に、まず60FPSに到達する必要があります。

一部のゲームでは、世代間の飛躍的な向上は全く劇的ではありませんでした。Horizo ​​n Zero Dawn: Remastered では、RTX 5070 Ti で117 FPS、4070 Ti Super で114 FPS というベンチマーク結果が出ました。Alan Wake IIでは、新しい GPU は、バランス設定でパストレーシング効果と DLSS を有効にせずに、平均約 45 FPS を記録しました。これは、4070 Ti Super の平均 35 FPS よりも優れています。設定を少し調整すれば、必要な 60 FPS に達することができます。4 倍速フレームジェネレーターを追加すると、このゲームは RTX 5070 Ti で技術的に 160 FPS 近くまで到達できます。

RTX 5070 Tiが、昨年から現在にかけてのヒット作をいくつかプレイするのに適したカードかどうか知りたかったのです。Dragon  Age: The Veilguardでは、バランスの取れたDLSSと最大設定で平均77 FPSを達成しました。これは、RTX 4080 Superで見たものとほぼ同じです。Marvel  's Spider-Man 2と似たような結果でしたが、画面上の状況によってはフレームレートの低下がより顕著でした。レイトレーシングを「非常に高い」設定にすると、60 FPSをわずかに下回りました。安定したフレームレートを得るには、日常的にスムーズなゲームプレイとフレーム生成の効率を最大限に高めるために、設定を高くする必要があります。

ここ数年の最も要求の厳しいゲーム以外にも、RTX 5070 TiがRTX 40シリーズではなくRTX 20シリーズや30シリーズのGPUから移行する人にとって良いカードなのかを知りたかったのです。まだマルチフレーム生成に対応していない『Kingdom Come II: Deliverance』をプレイしてみたところ、バランスモードのDLSSでゲーム序盤の戦闘部分で110fpsを達成できました。RTX 4070 Ti Superでは、同じシナリオで平均5~10フレーム遅くなっていました。

RTX 5070 Tiは750ドルで買える素晴らしいカードだが、5080の価格を払うべきではない

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©写真:カイル・バー/ギズモード

このカードもRTX 5080もオーバーロックはまだ試していません。プレイヤーがカードの性能をさらに引き出せるだけの余裕があるとの報告があり、5070 Tiは「最高のコストパフォーマンス」の範疇にまで達するかもしれません。残念ながら、750ドル近い価格で入手できるかどうかは分かりません。Best Buyでは現在、Asus Primeを900ドルで販売しています。Micro Centerでは、2月20日の発売日直前に750ドルで販売されています。在庫と価格が安定することを祈るばかりですが、神様は聞いてくれないかもしれません。

Nvidiaの最低希望小売価格より150ドルも高くなければ、もっと自信を持ってお勧めできたでしょう。ASUSはRTX 5090の発売以来、Blackwell 50シリーズを20%近く値上げしました。一体誰の責任でしょうか?Nvidia、Asus、転売屋、それともドナルド・トランプ大統領の関税でしょうか?カードの値段は値段であり、消費者にとってはまさに損な状況です。ついに4K規格にアップグレードしたいゲーマーにはお勧めしたいのですが、カードの価格が本来の価格より16~20%も高ければお勧めできません。

20シリーズや30シリーズの古いRTXカードをマシンに搭載している人は、RTX 5070 Tiから大きな恩恵を受けるでしょう。750ドルで必要な機能を十分に備えた優れたアップグレードであり、拡充を続けるBlackwellラインナップの中でも存在感を発揮します。価格に注意し、RTX 5080よりも安く入手できない場合は、歌を歌いながら雲を眺め、あと数ヶ月は我慢できると思えばいいのです。

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