NASA探査機が捉えた木星の衛星イオの新たな画像では、火山が輝いている

NASA探査機が捉えた木星の衛星イオの新たな画像では、火山が輝いている

NASAのジュノー探査機が撮影した最新の画像には、木星の衛星イオが赤外線で写っており、表面に点在し木星のオーロラの源となっている火山のホットスポットが写っている。

イオは太陽系で最も火山活動が活発な惑星で、数百もの火山が、溶融硫黄で満たされた珪酸塩地殻に点在しています。これらの火山の中には、地表から数十マイルも離れた場所まで溶岩を噴出するものもあります。7月5日に撮影され、昨日公開されたこの新しい画像では、NASAの木星探査機ジュノーに搭載された木星赤外線オーロラマッパー(JIRAM)が、イオの活気あふれる姿を捉えています。画像では、高温の領域がより明るく見えています。

画像: NASA/JPL-カリフォルニア工科大学/SwRI/ASI/INAF/JIRAM
画像: NASA/JPL-カリフォルニア工科大学/SwRI/ASI/INAF/JIRAM

イオのこれらの火山ホットスポットは、木星の極におけるオーロラの発生に寄与していると考えられているため、注目に値します。これは、今年初めにレスター大学の研究論文「Journal of Geophysical Research: Space Physics」で論じられています。ジョナサン・ニコルズ氏とスタン・カウリー氏はこの論文の共著者であり、ジュノーのデータを分析した結果、イオからの火山活動による放出物が木星の磁場と相互作用し、木星の極まで移動してオーロラを発生させると主張しました。

NASAの木星探査機ジュノーは2011年に打ち上げられ、木星到達まで5年を要しました。当初のミッションでは、木星を35周(1周あたり約53日間)し、その過程で木星の大気と内部に関する375ギガバイトのデータを収集しました。NASAは2018年と2021年にミッションを延長し、新たな完了予定日を2025年9月としました。

「ジュノーの延長ミッションに木星の衛星の調査が含まれることを、チームは大変嬉しく思っています。接近フライバイのたびに、豊富な新情報を得ることができました」と、NASAの発表でスコット・ボルトン氏は述べています。ボルトン氏は、サンアントニオにあるサウスウエスト研究所でジュノーの主任研究員を務めています。「ジュノーのセンサーは木星の調査を目的として設計されていますが、木星の衛星の観測という二重の役割を果たせることに、私たちは大変興奮しています。」

続き:木星の致命的な放射線の中でNASAのジュノー探査機を誘導する女性に会う

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