NASAチーム、ジュノー探査機カメラの再発問題を調査へ

NASAチーム、ジュノー探査機カメラの再発問題を調査へ

ジュノー探査機は1月22日の木星接近飛行中に予定していた全ての画像を撮影できなかった。NASAはこの問題を調査するとしている。

ジュノーは2011年8月に地球から木星に向けて打ち上げられた探査機だ。2016年に巨大ガス惑星に到着して以来、探査機は木星を48回フライバイし、その際に可視光撮像装置「ジュノーカム」で木星の濁った空の雲頂の画像を撮影した。

先月、ジュノーに不具合が発生し、JunoCam に影響が出ました。カメラチームは、使用できないノイズの多い画像の原因は、カメラの電源投入時に木星の磁気圏の影響と思われる温度上昇によるものだと説明しました。

NASAは発表の中で、今回の異常現象は同様の現象によって引き起こされた可能性があると示唆した。しかし今回は、異常の影響がより深刻だった。JunoCamの撮影は、12月の36分間に比べて23時間も中断された。その結果、Junoが木星の大気を撮影しようとした214枚の画像は使用不可能となった。

JunoCam が捉えた木星の北極付近の嵐。
木星の北極付近の嵐。JunoCamが捉えた。画像:画像データ:NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS 画像処理:Brian Swift © CC BY

NASAによると、温度異常が収まるとジュノーカムは運用を再開し、その後撮影した44枚の画像は使用可能な画質だったという。しかし、エンジニアリングチームは現在、探査機の最近の2回のフライバイで得られたデータを検証し、温度異常とカメラの不正確な画像との関連性をより深く理解しようとしている。

連続フライバイで画像に問題があったとしても、軽視できるものではありません。しかし、ジュノーは木星の軌道上で10年近くも力強く活動を続けてきました。このミッションは、本来の耐用年数である2年をはるかに超える期間を費やしているため、現在もダウンリンクしている画像は、実質的にボーナスメディアと言えるでしょう。

ジュノーの木星への49回目のフライバイは3月1日に行われる予定だ。運が良ければ、NASAのジュノーカムチームは、木星周辺の放射線変動のうち、探査機が好まないものを正確に把握し、それを軽減できるだろう。

続き:木星の致命的な放射線の中でNASAのジュノー探査機を誘導する女性に会う

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